SBエナジーと三菱UFJリースは2017年5月24日、鹿児島県に建設中だった大規模太陽光発電所(メガソーラー)「ソフトバンク鹿児島湧水(ゆうすい)ソーラーパーク」が完成し、6月1日から営業運転を始めると発表した。設計、調達、施工(EPC:Engineering、Procurement、Construction)は九電工が担当した。運用はSBエナジーと三菱UFJリースが折半出資して設立した「鹿児島湧水ソーラーパーク合同会社」が担当する。
ソフトバンク鹿児島湧水ソーラーパークの所在地は鹿児島県姶良郡湧水町木場字上床(ゆうすいちょうこばあざあざうわとこ)。元々ゴルフ場の開発計画があった土地だが、計画が中止となり、湧水町の町有地となって、未利用状態だった。ソフトバンク鹿児島湧水ソーラーパークは、この土地を湧水町から賃借して建設し、運用する。
発電所の敷地面積は約36.2ha(36万2000m2)。ここにカナダCanadian Solar社の太陽光発電モジュールを12万4404枚設置した。パワーコンディショナーは東芝三菱電機産業システムの製品を採用した。
合計出力は約32.3MW(約3万2300kW)。SBエナジーは年間発電量が約35.582GWh(約3558万2000kWh)に達すると予想している。一般家庭の年間消費電力量に換算すると約9883世帯分に当たる。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して、全量を九州電力に売電する。売電単価は1kWh当たり40円(税別)。
SBエナジーでは引き続きメガソーラー建設計画を検討しているほか、設備認定だけ済ませて建設に着手していない物件を引き継いでの建設運営や、他社との共同運営、資金調達面での支援なども検討するとしている。