【2023年版】ラズパイで固定IPアドレスを設定する方法
今回はRaspberry Pi(通称:ラズパイ)に固定のIPアドレスを設定する方法の覚書
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「Raspberry Pi」(ラズパイ)のIPアドレスを固定する方法
方法は下記の2つ。今回は②の方法を記載します。
- ①ルーターにラズパイのMACアドレスを設定してIPを固定する。
- ②ラズパイに固定IPアドレスを設定する。
①の方が確実ですが、ルーターによって設定方法が異なるので省略。
- 本記事では、既にラズパイがネットワークに接続できる状態であることを前提に説明します。
- 公式の「Raspberry Pi Imager」を使えば、OSをSDに書き込む時点でWiFiの設定が可能なのでオススメです。
1.ラズパイに割り当てられているIPアドレスを確認する
ターミナル(CUI)で確認する方法
下記コマンドを実行して、現在割り当てられているIPアドレスを確認する。
ラズパイを無線LANで接続している場合「wlan0」の赤枠部分が現在割り当てられているIPアドレス。今回はこのIPを固定に設定します。
有線LANの場合は「eth0」に記載されます。
既に割り当てられているIPアドレス以外の任意のアドレスも設定可能です。
ただし、同じネットワークに接続しているデバイスに、既に割り当てられているIPアドレスと被らないアドレスを選択して下さい。
GUIで確認する方法
ラズパイのデスクトップ画面の右上の「無線LANのアイコン」にカーソルを合わせてしばらくすると、割り当てられているIPアドレスが確認出来ます。
2.ラズパイに固定のIPアドレスを設定する
デフォルトゲートウェイとDNSサーバーのIPアドレスを確認する
設定には「デフォルトゲートウェイ」と「DNSサーバー」のIPも必要になります。
接続したいネットワークに既に接続済みのパソコン(今回はWindows)のコマンドプロンプト(もしくはPowerShell)で、下記コマンドを入力して確認します。
「イーサネットアダプター イーサネット:」の下記赤枠部分を確認してメモして置いて下さい。
ターミナル(CUI)で設定する方法
①設定をファイルを開く。※エディタはお好みで。
②一番下に下記を追記する。
参考
- static ip_address:固定するIPアドレス
- static routers : デフォルトゲートウェイのIPアドレス
- static domain_name_servers:DNSサーバーのIPアドレス
- static domain_search:代替DNSサーバーのIPアドレス
さらに詳しく
- サブネットマスク長(/24)は省略可。
- 「static domain_search」は代替DNSサーバーがなければ空欄でOK。
- 有線LANのIPアドレスを固定したい場合は「wlan0」の部分を「eth0」に書き換える。
GUIで設定する方法
ラズパイのデスクトップ画面の右上の「無線LANのアイコン」を右クリック→「Wireless & Wired Netowork Settings...」をクリック。
「Configure」を「interface」「wlan0」に設定して、下記のように設定して下さい。
参考
- IPv4 Address:固定するIPアドレス
- Router : デフォルトゲートウェイのIPアドレス
- DNS Servers:DNSサーバーのIPアドレス
- DNS Search:代替DNSサーバーのIPアドレス
さらに詳しく
- 「Disable IPv6」でラズパイの「IPv6アドレスの設定」を無効にしています。
- メリットとしては、管理がIPv4だけで完結するのと、トラフィックの処理が軽減されます。
- 私の環境化では今のところIPv6を有効にしてもあまり意味がないので、無効にしているだけです。ここらへんはお好きなように。
ラズパイのIPアドレスを固定できない時の対処方法
上記の方法で設定してもIPアドレスが固定出来ない場合は、一旦設定をすべて削除して初期化しましょう。
ターミナル(CUI)でIPアドレスを設定する際に編集した「dhcpcd.conf」の「interface」の設定をすべて削除してファイルを保存。
上記の画像の場合は設定が一つだけですが、複数ある場合はすべて削除して下さい。
編集が完了したら、一度ラズパイ本体を再起動。再起動が完了したら設定を一からやり直してみて下さい。
それでもだめなら、潔く「Raspberry Pi Imager」でOSを初期化した方が手っ取り早いです。