隔月点検の基準
高圧受電設備は、通常は毎月点検することが義務つけられている。
絶縁監視装置を取り付けると点検頻度を隔月(2ヶ月に1回)に緩和できる。
絶縁監視装置とは下記の異常を感知し通知できる装置のこと。
・トランスの温度異常
・停電の監視
・漏電の監視
上記を感知した場合、センターや担当技術者にリアルタイムで通知できる。
通知された内容を確認し、対応が必要と判断した場合、保安業務担当者が現場に行く。
24時間リアルタイムで情報が共有できる。
高調波について
I0r方式では高調波をカットした基本波から演算する。
I0、I0の基本波、I0r、I0cなど複数表示してくれる製品もある。
絶縁監視装置の設置ルール
- 変圧器の2次側、低圧電路のB種接地線を介して電路と大地間に流れる漏れ電流(Io)のうち、対地静電容量に起因する電流成分(I0c)を除去し、絶縁抵抗により流れる電流成分(I0r)のみを的確に検知する。
検知する箇所は原則として変圧器のバンクごととする。 - 漏れ電流が警報設定値(50mAが上限)以上、5分間以上流れ続けた場合に警報を発する。
- 警報が出たときは、電気工作物の連絡責任者に連絡し、当該電気工作物の状態を確かめるとともに、必要に応じ、速やかに当該電気工作物の点検を行うこと。
月次点検の隔月ルール
(1) 次のアからオまでの設備条件のすべてに適合する設備容量が100キロボルトアンペア以下(小規模高圧需要設備を除く)のもの又は低圧受電の需要設備については、隔月1回以上
- ア 構外にわたる高圧電線跡がないもの
- イ 柱上に設置した高圧変圧器がないもの
- ウ 高圧負荷開閉器(キュービクル内に設置するものを除く。)に可燃性絶縁油を使用していないもの
- エ 保安上の責任分界点又はこれに近い箇所に地絡保護継電器付高圧交流負荷開閉器又は地絡遮断器が設置されているもの
- オ 責任分界点から主遮断装置の間に電力需給用計器用変成器、地絡保護継電器用変成器、受電電圧確認用変成器、主遮断器用開閉状態表示変成器及び主遮断器操作用変成器以外の変成器がないもの。
(3) (1)のアからオまでの設備条件全てに適合する信頼性の高い設備であって、絶縁監視装置を設置している需要設備については、隔月1回以上
警報発砲と隔月点検の基準
50mAの漏洩電流が5分以上継続した場合、警報を発砲する。
漏洩電流が常時50mAを超えるようになった場合、点検頻度を隔月から毎月へ変更しなければならない。
「主任技術者制度の解釈及び運用(内規)」4(5)⑤ より
警報発生時(警報動作電流(設定の上限値は50mA)以上の漏洩電流が発生している旨の警報(以下「漏洩警報」)
を連続して5分以上受信した場合又は5分未満の漏洩警報を繰り返し受信した場合をいう。)
周辺機器
M2アンテナ:監視王用室内アンテナ
※屋外の使用には「D1アンテナ」を使用する。
MC-22(分割型電流センサ)
分割式で稼働中の現場への取付けも簡単に出来る。
専用コードで延長可能。
電流入力範囲:1mA~40A(監視王使用時は20mA~1000mAが有効測定範囲)
変流比:2000:1
リード長:約3m(別売中継コード 5m)
クランプ口径:φ22mm
Ior電圧アダプタ MVA-3
監視王Ⅲの三相Ior検出には「MVA-3」による初期設定が必要になる。
単相回路は、監視王本体のAC電源より取り込まれる。
三相3線回路電圧150~240Vまで(400Vは測定対象外)
漏れ電流監視装置 MAC-5
監視王シリーズ⇒漏れ電流検出(4CH)が標準装備。
追加で漏れ電流の警報検出させるための拡張ユニット。
遠隔計測監視システム Ior検出タイプ 監視王Ior
リークマスタRio-21、活線絶縁抵抗計GCT-34で確立されたIor測定技術を採用!!
「主任技術者制度の運用通達」にベストマッチ!
- 商品説明
- 対地静電容量による充電電流を除いた、真の漏れ電流Iorによる
計測により、大幅に低い電流値による絶縁監視が行えます!
三相Ior(対地抵抗成分漏れ電流)の計測・管理には「MVA-3」による初期設定が必要になります -
ソーラー監視王
太陽光発電監視装置 ソーラー監視王(低圧50kWクラス用)
低圧用の太陽光発電システムに使用されるPCSの個別故障を素早く発見
- 商品説明
- 分岐されたPCS(パワーコンディショナー)を最大12台まで個別監視
新設・既設を問わず「全てのPCSメーカー」に対応!
太陽光発電監視装置 ソーラー監視王(高圧用)
高圧用の太陽光発電システムの多回路接点検出に対応した遠隔監視装置
- 商品説明
- 最大12chの接点入力(PCS異常監視)に加え、トランスB種接地の
漏洩電流の超過監視にも対応
個別調整が必要な製品の為、まずはご相談ください