GoogleのAPI以外でExcelのvbaで住所から緯度経度を取得する方法

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今回は、Excelのvbaを使用して、セルに入力した住所から緯度経度を取得する方法を紹介します。

この方法についてですが、以前はGoogleのGeocodingサービスを使って、住所から緯度経度情報を取得していました。

ただ最近使ってみると、どうやらapiキーを設定してからでないとできなくなってしまったみたいで、今回急遽調査することになりました。

 

 

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GoogleMapは使えなくなった

使えなくなったと書いていますが、実際は「Geocoding API」を設定すれば使用できます。

ただし、「Geocoding API」は「請求を有効にする」を設定しないと使えなかったり、使用回数によっては料金が発生するなどがあります。

しかもクレジットカード情報を登録したりと面倒です。

あとは、作ったExcelを色々な人に使ってもらうにしても、「Geocoding API」をそれぞれに設定しないといけないなど、かなり使いにくくなってしまいました。

そもそも、以前は地図表示も問題なかったのに、APIキーを設定していないアクセスについては地図が表示されなくなったりもしています。

無料で使用できる範囲もありますが2018年7月16日からは

1日25,000リクエスト → 月28,000リクエスト

と大幅に表示回数も減っています。

つまり地図表示や住所から緯度経度取得などを1日平均1000回APIを使用したら有料になるということです。

 

 

GoogleのAPI以外で住所から緯度経度を取得する方法は?

ということでGoogleのAPI以外でExcelのvbaを使用して住所から緯度経度を取得する方法ですが

地理院地図のAPIを使用します。

地理院地図については、一般の人はほとんど知らないと思いますが、国土地理院という国の組織が作っている地図になります。

使用方法についてですが、セルに入力した住所を引数にしてhttpリクエストを行います。

検索結果はJSONで返ってくるので、必要な情報(今回は緯度経度)を取り出します。

※JSONのコンバートには「JsonConverter」を使用しています。

では実際の方法についてですが、以下のようにボタンを配置してA列に住所を入力します。

 

あとはボタンをクリックすると緯度・経度表示されます。

実際のソースは以下のようになります。

あらかじめ「JsonConverter」はインポートしておきます。

Moduel1に以下のコードを記述します。

Sub getLatLon()
Dim params As New Dictionary
Dim httpReq As New XMLHTTP60
Dim jsonObj As Object
Dim adr() As String
Dim cnt As Long
Dim row As Integer
Dim i As Integer
cnt = 0
row = 3
Do
If Worksheets("Sheet1").Cells(row, 1) = "" Then
Exit Do
End If
cnt = cnt + 1
ReDim Preserve adr(cnt)
adr(cnt) = Worksheets("Sheet1").Cells(row, 1)
row = row + 1
Loop
If cnt = 0 Then
Exit Sub
End If
For i = 1 To cnt
params.Add "q", adr(i)
With httpReq
.Open "GET", "https://msearch.gsi.go.jp/address-search/AddressSearch?" & encodeParams(params)
.send
End With
Set jsonObj = JsonConverter.ParseJson(httpReq.responseText)
Worksheets("Sheet1").Cells(i + 2, 2) = jsonObj(1)("geometry")("coordinates")(2)
Worksheets("Sheet1").Cells(i + 2, 3) = jsonObj(1)("geometry")("coordinates")(1)
params.RemoveAll
Next
End Sub
Function encodeParams(pDic As Dictionary)
Dim ary() As String
ReDim ary(pDic.Count - 1) As String
Dim i As Long
For i = 0 To pDic.Count - 1
ary(i) = pDic.Keys(i) & "=" & Application.WorksheetFunction.EncodeURL(pDic.Items(i))
Next i
encodeParams = Join(ary, "&")
End Function<br>

あとは「getLatLon」をボタンのマクロに登録して完成です。

 

まとめ

以前作ったVBAの住所から緯度経度を取得するプログラムが動かなくなったということで、急遽別の方法を探していたところ今回の方法を見つけることができました。

Googleだけではありませんが、知らないうちに仕様が変わっていたり、規約が変更になるなどはよくあることです。

その時になって困らないように複数の方法を用意しないと危険だなと改めて思いました。

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